著:大和田 建樹 (直結データ データ担当)
HP: デジタルフィルター
「連闘は買い」「休み明けは割引」「短距離の差し馬・長距離の逃げ馬」・・・、
競馬には様々な格言が存在するが、過去の経験や感覚によって導き出されたものがほとんどなので、必ずしも正しいとは限らない。これら感覚的なものは、「印象度」が強いファクターが重視される傾向にあるため、「現実」とはズレが生じることが多々あるのだ。その最たるものが、「逃げ・先行馬の優位性」であり、今回のテーマにしてみたいと思う。
「214%」という事実
「競馬は逃げ・先行馬が有利」。
これは、競馬ファンの間でもよく知られていることだし、「常識」とさえいえるファクターである。しかしながら、この「常識」は、実際の馬券では意外なほど軽視されている。
それは次の(表1)の3角位置取り別の成績を見れば明らかである。
(表1) 今走3角位置取り別成績
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件数
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単勝回収率
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勝率
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連対率
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| 今
走 逃 げ |
34,347
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214.4%
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26.1%
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42.3%
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| 今
走 先 行 |
126,295
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99.4%
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12.2%
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25.0%
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| 今
走 差 し |
131,160
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57.4%
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5.5%
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12.2%
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| 今
走 追 込 |
140,600
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29.1%
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2.0%
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4.6%
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*1992/1/1〜2001/12/31の全レース
*逃げ=3角1番手・先行=3角2〜4番手、 差し=3角5〜8番手・追込=3角9〜番手
逃げ・先行馬の勝率が高いことは「常識」どおりであり当然のことである。問題は「回収率」でも同じ現象がおきていること。もし、「先行馬有利」の「常識」が重要視されているのであれば、位置取りが前の馬ほど馬券が売れ、回収率はそれほど高くならないはずだが、現実には「位置取りが前になるほど回収率が高くなっている」のである。
なかでも、逃げた馬の回収率が「214%」という驚異的な数字を記録している点に注目したい。これは、勝利に最も近い場所にいる逃げ馬が、世間から甘く見られ、それに反発するように逃げ切っている、つまり「常識」が軽視されていることの証明といえるのだ。
逆に追い込み馬には目も当てられず、回収率はわずか「29%」しかない。回収率は勝率や連対率と違い、世間の評価以上に走らなければ数字はなかなか上がらない。すなわち、追い込み馬が人気以上の激走を見せることはほぼ皆無と判断できるのである。
5番人気の逃げ馬>1番人気の追い込み馬
次ページの(表2)は、単勝人気と位置取りを組み合わせた際の勝率である。 次
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